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英会話業界が触れたがらない真実/第10回/英会話における音読の弊害

第10回

英会話における音読の弊害

今回は英会話を学ぶ中で音読することの弊害について書いてみます。

多くのスクールでは教材を用いて、講師のあとにリピートアフタミーなどで反復して音読することをレッスンに取り入れています。この方法は、英語に慣れ親しむ、視覚から単語や文章を理解するという点では一定の効果がありますが実は英会話においては最も注意が必要です。

日本人はアルファベット読みに慣れているため、文章を読むことには長けている傾向にあります。黙読などで文章を読むこと、英会話とは別の目的のために音読することは全く問題はありませんが、視覚を使っている間は脳の記憶は視覚が優先になるため、読んだものは視覚情報として記憶されます。

つまり、アルファベットを見ながら音読をしていても文字が記憶されるため、リアルタイムの会話で実際に文字がない状況ではその情報は有効利用できないのです。

えーっと、なんだけあれ?でてこないなーという経験は多くの人が味わっていることかと思いますが、これは視覚によって単語を覚えている弊害なのです。

英会話において最も重要なことは”音”です。
文字がなかった時代からコミュニケーションの手段として使われてきた”音”は会話においては全てです。

音を聞き取って音で返すということが大前提の英会話というコミュニケーションを習得するためには新しい単語、フレーズを覚える際には音を最初に覚える必要があるのです。その音を覚える際に視覚情報を使ってしまうことが音の記憶を鈍らせてしまいます。

トレーニングをする際には、そこに何が書いてあるのかを知るために、まずそれを見ることは避けられません。
単語やフレーズを最初に見ることは問題ありませんが、発音、音読をする際は見ながらではなく、目をつぶるくらいのいきおいで視覚情報をシャットアウトしてトレーニングをしてみてください。

音読自体は悪いことではありませんが、英会話において効果を出すためには音読の音を読む(文字ではなく)という基本に帰る必要があります。これは意識をしていないとなかなかできないことで、気を抜くと音に意識がいかなくなり、視覚からくる文字に対するアルファベット音を発するだけになってしまい、しかもそれは楽にできてしまうためなんとなく英語が上手くなってきているような印象を持つことがあります。

これが大きな落とし穴となり、たくさん音読して勉強しているのに会話になると全然でてこないという負のループにつながります。一度この負のループに入ると自分自身では何が原因かがわからなくなり、自分は向いていない、センスがないなどの自己否定にいきがちでやがては挫折の方向に向かいます。

そんなことはありません。英会話には向き、不向き、センスなどは全く関係ありません(習得のスピードに差がでることはありますが)のでこの負のループに入ってしまっている方は今からでも目でアルファベットを追うことをやめることで修正できます。

英会話において音は全てといっても過言ではないかと思いますので音認識力を鍛えるトレーニングを行なっていきましょう。

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